共産党サポーター制度があったらいいな、というひとりの肉球新党党員の意見

衆院選も終わり、こんなツイートをしました。

「前回と今回で心は共産党員みたいな人増えたと思うから、サポーター制度みたいなのあるといいなぁ。民進みたいなサポーター制度じゃなくて、肉球的なゆるさ+会費集めるみたいな。ゆるーく繋がりたい、党員になる気はないけど応援したいって人はいると思うんだよね。」

https://twitter.com/OORer698/status/922103195618328576

 

赤旗や後援会がありますよといろんな方から返信を頂いたので、なぜ新しい形の制度を求めるのか、Twitterでは鬱陶しくなってしまうので長文を載せられるようにブログをとりあえず開設してみました。これは肉球新党全体の考えではなく、あくまで非共産党員であさか由香・はたの君枝・後藤まさみ勝手連に入ってやってみたり、後援会事務所に遊びに行った経験もある私個人の考えです。

普段から感覚で生きているので分かりにくいかもしれませんが、「ゆるいつながりが欲しい」の感覚を共有できる手助けになったら嬉しいです。

  

肉球的」とは

肉球的」とは「肉球新党 猫の生活が第一」という市民グループのスタンスを指します。
ネコのようにマイペースに政治に参加すると捉えて頂ければと思います。誰からも強制されることなく、頑張って参加するもよし、休むもよし、党員(この考えの支持者を指します)とつながったり一緒に行動するもよし、一緒に行動してる人を離れたところから眺めて単独行動するもよし。政治参加へのハードルはできるだけ低くして、既存の活動へ参加するのにはためらいがある人たちの受け皿になるスキマ産業を続けた結果が、肉球新党が活動として広がってきたのだと思っています。

肉球新党の党員として活動している方の支持政党は様々です。立憲民主、共産、社民、自由、特に支持政党はな いという人はもちろん、元々は与党支持という人もいます。「猫が幸せに暮らせる社会は、人にも優しい」を基本的な考え方として①戦争反対、②原発反対、③動物との共生を訴えています。

肉球新党の利点は、「強制はされないし、ひとりじゃない」と感じられる部分が大きいと思います。まだデモとか 参加したことないけど、危機感はある。そんな人たち同士でつながることができたり、デモや国会前抗議に参加して、同じプラカやグッズを持ってる人に手を振って挨拶したり。そんな人と繋がることもできますが、ひとり じゃないんだと実感だけ共有して、ぼっち行動に戻ってもいい。いろんな方から、肉球新党のプラカがあったか ら初めて国会前抗議に参加できた、プラカやグッズをきっかけに仲間ができたと報告を頂きます。党費(会費)もないので、収入に関係なく仲間になることができます。フライヤー印刷もあるのでドネーションも呼びかけていますが、するもしないも自由です。できる人ができることをできる範囲でやる、これが基本です。

 

費用におけるハードルの高さと今後の左派政党の規模縮小への懸念

 年間費用の比較をざっくりするとこうです。

赤旗 41964円
赤旗日曜版 9876円
民進党サポーター 2000円


ですます調が読みにくい&日曜版のデザイン苦手問題はあるけど赤旗がちゃんとしたニュースがいっぱい詰まっ ているのは知っています。ですが民進党サポーターの年間費用を捻出するかどうか悩むくらいの所得層としては 赤旗がもっとハードル高いのがお分かり頂けるかと思います。私の場合特に日刊をとるのであれば、病院痩せ我慢して費用を浮かすということを考えなければなりません。加えて現在無職ですから、国保を払うので精一杯です。( 減免制度があるのは知ってます)


これは共産党に限らず各党が抱える問題ですが、今活動されてるご年配の方々もずっと活動できるわけではあり ません。今のローカルな街宣を支える世代は5年10年は大丈夫でも、あと2・30年したらほとんどいなくなってしまうと思うんです。私は護憲の立場なので、共産社民の党員数・支持者数が減るのは非常に恐ろしいことです。 子供の数を考えると、たとえ党員の子世代が党員になっても新たな層を取り込まないことには縮小する一方です 。しかも、多くの若者には平均所得も減っているため余裕がありません。所得も財産も少ない層がメインになったとき、果たして今と同じように候補を立てたり、印刷物を多く作る資金力が維持できるのでしょうか?対して民主系の議員には選挙インターンで若い世代を取り込んでいる人もいます。世の中をよくしたいというより、企 業インターンの延長な部分があるかもしれませんが、若者の興味を引いているのは事実だと思います。

私も入るか悩んだサポーター制度。代表選で投じることができるというのはありますが(このあたりは他の野党に求めていません)、年間2000円で応援できるのはとても魅力的。一ヶ月あたりにすると約166円断トツのハードル の低さです。いつやめてもいいし、誰かと顔を合わせることもありません。あまり金額を高く設定されると共産 も社民も応援したい私はどちらか一方を切ることになるんですよね。そして今回の立憲民主党のうねり。自分達 が支えているのだという自負をもって寄付したり、街宣ボランティアをされている方が多かったのだと思います 。また、今まで動いてなかった層の掘り起こしになったのではと感じています。

 

 後援会では駄目なのか

後援会って基本的に力入れてやっている人たちという印象があります。後援会とサポーターどちらが軽い印象を 受けるかというと圧倒的に後者です。サポーターはいつでもやめることができる印象がありますが、後援会だともっとずっとしっかり自分が組織に組み込まれる印象があります。実態がどうかという話もありますが、単純に そういったイメージを抱かせることでハードルは高くなってしまいます。「いやいや、実際はそんなことはなくてもっと軽い気持ちで参加したら大丈夫!」と勢いよく来られるだけで近づきがたくなってしまうので、ネーミングも非常に大事だと思います。
あとは、軽い気持ちで応援したい・綱領は読んでないor分からないけど街宣で良いことを言っていたと思ってる人たち同士が同じグループに属することで発展するものがあるのではないかという点が大きいです。党と自分、 後援会と自分ではなくて、自分と同じくらいの気持ちの人や運動に関わって浅い人同士のゆるいつながりがあると良いなと思っています。

 

無料だったら参加しやすいか?

では無料ならどうか。地域の機関紙は?と言われると、顔を合わせることを前提としますよね。肉球新党+αの 活動と就活でいっぱいいっぱいなので、地元からも期待を寄せられるよりはある程度距離があると嬉しいのが今 の本音です。いずれは繋がりたいと思っていますが今その余裕はありません。そしてこういう若者は多いと思います。ブラック企業に勤めた経験からしても、時間の捻出はいちばんのネックです。早朝に出かけ、深夜に帰宅し、本来の睡眠時間を削って御飯食べたり、お風呂に入ったり。休みの日は出かけるどころか倒れる生活の人には、会費だけ払って支援するのがハードルが低くていいのです。そういう生活をしている人ほど、本当は社会に変わって欲しいと願っています。

 

金銭的に余裕があっても赤旗が難しいことも

現在赤旗は電子版はありません。赤旗をとるということは紙面をとることになります。看護師や介護士など、夜 勤があるような仕事だったり、ブラック企業に勤めている場合、休みや出勤の時間が資源回収のタイミングと合 わないとものすごい量の紙が溜まります。激務だと読む気力が湧かなくて、そのまま資源回収へ。無駄になった 紙の束を疲れた身体で運ぶのはかなり億劫です。こういった労力を嫌って電子版のみにする人もいます。

 

運動をしたことない人間の感じるハードル

今でこそ選挙応援に入った私ですが、最初からこうやって活動していたわけではありません。今活動している多 くの方は3.11以降に動くようになったのだと思いますが、私は当時就職先を探し、生きるのに精一杯でした。秘密保護法ができるときも戦前に近づくのではという不安を抱きながらも何もしていません。いよいよ憲法の解釈 が捻じ曲げられる、安保法制が可決されてしまうかもしれないというところになって初めて、自分も行動を起こ さなければ大変なことになってしまう、どうにか止められないかと考えるようになったのです。


私の行動を時系列にするとこんな感じ。

①2015年6月中旬
ヤフーのトップ画面でSEALDsの記事を見る。当時バリバリの自民支持の経営者の下で働いていたので、バレると職を失う可能性があり自分は顔を出して動けないから彼らに寄付を考える。まず街宣聞いてみることに。

②下旬 SEALDs街宣聞いて、自分も寄付以外にできる範囲で行動しなければと思い至る。

③街宣後「安倍やめろ!」みたいな強い批判やSEALDs世代以外に伝わる表現がないか探し、肉球新党の「安倍ニモ マケズ」を発見する。「安倍やめろ」がキツい表現に感じる母に見せ、大絶賛で「これなら配りたい」といわれたの で差別化&新たな層の掘り起こしができると確信。党員になるためにTwitter開設し、一万枚オーダーする。

④7月上旬~ダンボール3箱が届いて思ったより多く、心が折れそうになる。駅で配るもなかなか受け取ってもら えず、ポスティングもなかなか上手く行かないことをTwitterで呟くと、公式アカウントから手伝う仲間を募集 してもらう。同時期にTwitterで地元に配布してくれる人を募集し、金曜抗議に参加するように。


⑤8月30日 国会前で初めて党員と顔を合わせて、2千枚配る。→反響がある。

⑥9月 安保法制採決まで一週間毎日仕事終わり~終電まで国会前抗議に参加→ちらほら肉球プラカをもった人 と挨拶を交わすように。
 →桜木町街宣で枝野に野党共闘をお願いし、民進党前参院議員金子洋一の態度(虚言癖)を見て不信感を持つ。

⑦10月 初めてリアル党員が顔を合わせ話し合うリアル猫会議の一回目開催。その後月1ペースで開催されるこ とに。(その頃は月1ってちょっとめんどくさいなと思ってました)

⑧2016年4月頃 神奈川県議会で共産党に代表質問をさせない動きが出て党員が傍聴し情報拡散→初めて県議会の 控室へ。

⑨GW前後⑧に対する質問を各議員に送ったママさんの手伝いで、初めて議員事務所に確認の電話をかける。
 民進党県議事務所で話が通じる人がいるも、党議拘束があるので難しい、あなたたちを応援していると言われ る。神奈川県民進党全体に不信感を持つ。

共産党参院選候補者が来ると聞いて講演会に行ってみて、カンパする。(政党の講演会もカンパ初)

⑪5月 公選法の勉強会のためにあさか由香事務所に行ってみる(議員事務所行くの初)
 →到着時に勉強会が終わっていたため、仕方なくあさか由香勝手連のミーティングに参加してみる。

⑫真山氏とどちらの勝手連に参加するか悩むも「あさか由香を推すため」にお帰りなさい街宣等に参加するように 。(このときは比例は共産党と言えなかった)

 プラスター持ち→フライヤー配りや対話をするようになる。

都知事選で鳥越勝手連に入り、蒲田でも街宣したいと言い出す。→共産党員の方々が手を貸してくれる

⑭2017年10月 はたの君枝勝手連に入って街宣でフライヤー配る。「比例は共産党」と声かけをするように。
 地元で初めて共産党候補の街宣手伝う。
 初めて比例で共産党に入れる。←イマココ


運動に参加するきっかけや野党共闘と絡んだ動きはこんな感じです。

これでもかなり端折りましたが、私の場合こんな感じでステップ(ハードル)が存在していました。見てもらえばなんとなく分かると思いますが、政党の街宣を聞きに行くだけでステップ⑨なんです。カンパは⑩ 、政党を推したフライヤー配りに至っては⑭までありません。ステップ①とかレベルの低いものがありませんか?という問いに、⑨あります!⑱あります!と言われてそこに 進んでみようと思う人はなかなかいないと思うんですよね。そこまでできる人であれば、こんなゆるい制度どう ですかね?とは言わずに勝手連に参加してるのではないかと。

SEALDsの街宣に参加したときには、①でも書きましたがバリバリ自民党支持の職場で働いていたので、SEALDsの 街宣も隅のほうでこっそり覗いていました。金曜抗議にプラカを持っていくのも、会社に隠し持っていって見つからないようにして、デモに参加するときはぱっと見分からないように普段と服装を変えて、あさか由香応援の街宣でフライヤーまくときは、バレて職を失う覚悟もしました(実際クライアントに出くわして冷や汗かいたことも)。憲法変えられてしまうよりはせっかく見つけた仕事でも失ったほうがマシだと思ったからです。でも同じような環境にいる人がみんなそこまで思い切れるとは思えません。そういう意味でも外からバレないような一つの応援方法もあると広がるのではないか感じました。

 

活発な活動を求められることや団体行動が苦手、働いてヘトヘトで時間もない。だけど応援したい気持ちはある人の受け皿を

私はとてもいい加減で子供っぽいので、強制されることがとても苦手です。肉球新党は行動がゼロになっても良いのが前提なので、「じゃあできるだけ頑張ってみよう!」という気持ちにな れるんです。疲れたなと思ったら休んでもいいですし。あとは仲間たちが頑張ってる様子をTwitterで見て、こ の人が頑張ってるから自分もやろう!とか、この人に会いたいから休もうと思ったデモ行こうかなとかもありなんです。
本当はダラダラしていたいし、選挙とか関わらないで生活していたいけど、私達の平和な暮らしを守るには動かないといけないよね、でもホントは寝てたいなーって気持ちを表した肉球新党グッズが「本当は寝ていたい缶バッジ」なんですが、これはバッジの中では一番の売れ筋。きっと多くの方が共感してくれた結果だと思います。

去年の参院選では選挙区はあさかさんへ投票しましたが、比例は福島みずほさんにいれました。選挙応援に入れない代わりに比例は福島さんへ、比例を共産党に入れられないので寄付とあさかさんの応援をしました。投票したくてももう片方へできない、そんな思いも吸収して躍進して欲しいです。

 

 

 順番ぐちゃぐちゃだったり、重なってる部分もあると思うので読みにくくてすみません。最後までお付き合い頂いた方ありがとうございます。